よみもの/特別寄稿タイトル

①プラ段ケース自作講座

プラ段ケース自作講座

月刊へら専科で連載も持つハンドメイド界の巨匠によるDIY教室

寄稿:河上 正史氏(正志作)
2017.12.25

正志作落款(赤かすれ)

※どんなバッグにも応用が効きますが、ここではフナピーへらバッグのボックスタイプを例に話を進めています

プラ段ボールの他に、
梱包用クリア テープ、薄手の両面テープ、 マスキングテープ、カッターナイフ、ナイフの替刃(綺麗に仕上げるには刃を 頻繁に交換します。)ハサミ、サインペン、鉛筆、消ゴム、 脱脂用のアルコールを用意します。

正志作プラ段ケース自作講座写真3

50cm以上のアルミかステンレスの定規、 30cmくらいの同じもの、直角を測るのにL定規があれば便利。(無くても何とかなる)

正志作プラ段ケース自作講座写真0
正志作プラ段ケース自作講座写真1

バッグのコーナーはアールが付いて居るので、中箱は図の赤線のイメージで サイズを測ります。 コーナーからコーナーの縦と横を正確に測って下さい。

側面はAとB、CとDを一緒に、ひとつのパーツとして、プラ段ボールから切 りだします。

正志作プラ段ケース自作講座写真2

プラ段ボールはいろんな色がありますので、好みに合わせて選びましょう。 今回はナチュラル(半透明)を使用します。

まず側面のAとB、CとDを切り出します。 自分のは、長い辺AとCが42.5cm短い辺が 22.5cmでしたので、プラ段ボールの厚みが4ミリですが、余裕を持たすつも りで5mmとして両サイド5mmずつマイナスで41.5cm + 21.5cmで63cmの長さ。

高さは31cm。 63×31としました。 これを2枚切りだします。

正志作プラ段ケース自作講座写真6

プラ段ボールは図の様な断面です。 横方向にカットする時はなるべくカットする際は空間の真ん中か柱のサイド をカットすると良いです。

AとB、CとDのそれぞれ2枚切れました。

正志作プラ段ケース自作講座写真5
正志作プラ段ケース自作講座写真4

長い方の辺の上下にAとB(CとD)の境目に印を付けます。

印の上から下にカッターで筋を入れます。 イメージ的には厚みの真ん中くらいまで刃が入る感じで良いです。

定規が滑ってずれ易いので、定規の裏面に粘着力の弱い両面テープを貼って 置くと滑ってズレ難いです。

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正志作プラ段ケース自作講座写真8

筋が入ったら、筋側を外になる様に折り曲げます。 厚みの半分くらい切り込みがあれば、綺麗に写真の様に折れ曲がります。

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この時点でバッグに入れてみてサイズを見ます。準備として、バッグ内装のシルバーの生地は、側面の高さより5~10cmほど短く図の様に側面側 に折り曲げておきます。
(フナピーバッグボックスタイプの場合)

正志作プラ段ケース自作講座写真12
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もし、きつければ様子を見ながら5mmほど、端をカットします。
小さいときは、我慢するか?少し大き目に作り直しです(≧∀≦)
自分はしっくりいくまで、3回やり直しました~~(≧∀≦)

このままでも問題は無いのですが… バッグのフタを閉める時、中箱の角がフタのコーナーに引っかかり気味なの で、少し凝ってみました。 この細工はちょっとコツがいりますから、 無理しない様に? 端材で練習してからやって下さい。

側板のAとB(CとD)のコーナーの上から5.5cm端から6mmに印を付けま す。

正志作プラ段ケース自作講座写真13

上から5.5cmに表面のみ5mmの切り込みをいれます。

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先程もありましたが、アルミかステンレスの定規の裏面に両面テープを貼り ます。

正志作プラ段ケース自作講座写真8

定規を先程マークした6mmに端から端平行に貼り付け、先程切り込んだ 5.5cmまで45°の角度で定規をガイドにカットして行きます。

AとBの接合部は裏面を切ってしまわない様に気を付けてカットしてくださ い。 少しくらいなら、万が一切ってしまっても裏からテープを貼れば大丈夫で す。

6mmにしたのは定規の厚みを考え、6mmに張り付けてカットしたら、大体 5mmのカットが出来ました。

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別の角度から。

こんな感じ。 各コーナー4カ所にやりました。

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次に、上部口側の補強材をカットします。 先程のパーツに対してプラ段ボールの目が90°直角になる様にします。 長い辺はAとCの長さ。 短い辺はプラ段ボールの厚みの4mmx2=8mm短くします。 高さは8cmにしました。

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アルコールで綺麗に拭き取って脱脂します。

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両面テープを上下の端に長さ分貼り付けます。

貼り付け完了。

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それぞれに写真の様に上部に貼り付けます。 短い辺は端から厚み分、4mm開けて貼り付けます。

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写真の様にピッタリ隙間なく合えばOKです。

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この時点で底板を加え、3ピースでバッグにセットしても大丈夫です。 スポーツタイプのバッグは中箱を完全に組み立てるとバッグの中に入れにくいのでこの3ピースで完成です。 コーナーにクリアテープで補強しとくと良いです。

AとB、CとDをBとCの端をクリアテープで接合し側面を一枚にします。隙間 のない様に丁寧に行います

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先程、補強材を張り付けた上部の表裏のコーナー左右に上から40mmのとこ ろに印を付けます。

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補強材の端から端の長さぶんクリアテープを先程マークした上から40mm に合わせて張り付けます。

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クリアテープの幅は48mmなので上部に8mm(プラ段ボール二枚分の厚み)は み出した部分を折り込む様にして上部断面に張り付けます。

これは裏面から長い辺2短い辺2、4カ所して、表面4カ所を張り付けます。 上部断面は表と裏からのテープで二重になります。

正志作プラ段ケース自作講座写真30

最後のコーナーDとAを接合します。表からマスキングテープで仮止めしてか ら裏面コーナーにクリアテープを二つ折りにする感じでDを貼ってからAに張り付けます。

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正志作プラ段ケース自作講座写真31

底を接合します。

短い辺から、クリアテープを90°曲げる様に側面から底面を張り付けます。 中側から手を入れて押さえながら隙間が出来ない様に行います。 同様に反対側の短い辺、両方の短い辺が止まったら長い辺へとクリアテープ で貼り付けて行きます。 その都度余ったテープはカッターナイフで綺麗に切り落として下さい。

正志作プラ段ケース自作講座写真33

最後に上部外側をグルリと一周45°カットした上から55mmに合わしてクリ アテープを貼り付けて完了です。

クリアテープに空気が入ってしまったら針先で突いて空気を抜きましょう。

正志作プラ段ケース自作講座写真34
正志作プラ段ケース自作講座写真35

完成です。

正志作プラ段ケース自作講座写真37

バッグにピッタリ納まりました。

正志作プラ段ケース自作講座写真36
正志作プラ段ケース自作講座写真38

<了>

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